「重いですね、パンフレット」 住宅展示場を出るとき、二人は袋いっぱいのパンフレットをもらっていた。 「そっちも持とう」 と慶紀が車まで運んでくれる。 重いのはパンフレットではなく、真晴の期待か……。 車まで見送ってくれるという真晴を断った。 ちょうど真晴が担当している別の客も来たことだし。 このままでは断れない感じがしたからだ。 いや、真晴が薦めてくれる家も悪くはないのだが、二人で住むにはちょっと大きい感じもする。 綾都たちはまだ迷っていた。 すぐには決断できない。