寝不足でお見合いしたら、結婚が決まりました

「あのー、『婚約者』とかでもいいですよ。
 『夫(予定)』とか。

 家を建てるときにどういう関係の方なのかわかればいいので」

「……その(予定)が怖いな」

 くつがえされないのだろうか、それ、と慶紀が青ざめて呟く。

「えーと、じゃあ、次。
 家族構成……

 お父さん、何歳だっけ」

「お前の家族を書いてどうする。

 これから、この家に――

 いや、この家かは知らないが、お前とともに住む家族は俺だろ!」

 家族!
 その単語に、衝撃を受けるのは初めてだ。

 そうか。
 この人と私は家族になるのか、このまま行けばっ、と初めてちゃんと理解した。