週末のイベントに綾都は慶紀とともに訪れていた。
それぞれの住宅メーカーがいろんな趣向をこらして、客を出迎えている。
モデルハウスの前にいる巨大なうさぎのぬいぐるみを引きずっては、よそのモデルハウスに何度も持っていく子ども。
ぎゅうぎゅうのエレベーター。
キッチンカーの前の長蛇の例。
水鉄砲やシャボン玉で遊ぶ大量の子どもたち。
阿鼻叫喚だ。
「……こんなにも家を建てたい人たちがいるんですね」
少し離れた場所から二人はその様子をぼんやり眺めてしまう。
やっぱり、ちょっと似た者同士だった。
「あっ、お忙しいのに、お越しいただき、ありがとうございますっ」
キラキラした瞳のまーくんがやってきた。



