寝不足でお見合いしたら、結婚が決まりました

 なすがままになっていた綾都だったが、やがて、にんまり笑って言う。

「なんか、ばぶーって感じですね」

「私よりデカイ幼児はいらないわよっ」
とキレる秀子に、

「まあまあ、あとでお二人に、なにか冷たいものでもかおごりますよ~」
と綾都は言っていた。

「あっ、私、ここのアイスとかより、行きたい店あるんだけどっ。
 おごらなくていいからっ」

「それなら、私も行きたい店あるんだけどっ」

「ここから近くに最近できたとこなんだけどっ」
「私が行きたいところも、近くに最近できたところよっ」

「なによ。
 同じところじゃないっ」

「私が先に見つけた店よっ」

「私よっ。
 夕方の情報番組でやってたのよっ」

「私もそれで見たのよっ。
 真似しないでっ」

「あ、そろそろ終わりですね。
 片付けようっと」
と綾都は二人を放って受付の撤収をはじめる。