寝不足でお見合いしたら、結婚が決まりました

「まーくん」
と秀子がその可愛いふわふわのイケメンを呼んだ。

「この人、家建てるんだって。
 モデルハウスとか見学に来てくれるそうよ」

「えっ?
 ありがとうございますっ。

 あっ、そうだっ。
 来週末、イベントやってまして。
 クレープとか、かき氷の屋台が出るんですよっ」

「……クレープとかき氷を、何千万とか億とかで買うようなもんよね」
と姉は可愛い弟の営業を妨害する。

 ちょっと本音がもれてしまったようだ。

 その横で、
「えっと、あっ、今、名刺がっ」
とまーくんが慌てている。

「どんなときでも持っときなさいって言ってるでしょ」

「あ、いいですよ、まーくんさん。
 またお姉さんに詳しいこと訊きますから」