寝不足でお見合いしたら、結婚が決まりました

「もう~。
 うちの可愛い弟にっ」

「あ、弟さんだったんですか」

「……なんだと思ってたのよ」
と秀子が振り向く。

 その隙にビーチが見えたが。

 浜子が差し入れらしきドリンクを手に、腕まくりしてビーチバレーに参加しようとしている『まーくん』に話しかけていた。

「あれはうちの弟よ。
 なにホッとしてるのよ」

「じゃあ、ご家族であそこにお住まいなんですね」

「……あんた、私を白神さんを追いかけて、移り住んだストーカーだと思ってたわね」

 いや~、ははは……と綾都は笑ってごまかした。

 おそらく、ごまかし切れてはいなかったが。