僕が不登校になってからちょくちょく家に来ていた担任から"このままでは本当に進級が出来なくなる"と脅され、半ば強制的に別室登校を強いられて居る。
基本的には先生以外誰も来ない教室で今日も授業を受ける。
放課後、生徒で賑わうグラウンドにシオンくんとショウさんが言い争っているのを見つけた。
「俺のことなんだと思ってんの?」
「ショウのことは大切で守りたい存在なんだ」
「それは俺の立場が愛人の子だから同情してるってことなのかよ!」
僕は窓からふたりにバレないように隠れふたりが居なくなるまで待った。
そのやり取りを聞いた日から数日後、僕はトイレで知らない人がしていた噂話でショウとシオンの真相を聞いた。
どうやらふたりは本当に付き合い、喧嘩をし別れたらしい。
「男同士とかヤバくね?」
「普通、付き合ってんなら学校で喧嘩しねーだろ。ただでさえ目立つのに」
「だよなー」
「「あはははっ」」
誰の話し声も聞こえなくなってから僕がトイレを出ると、そこにはシオンくんが居た。
「シオンくん…」
「サト…」
「…久しぶり、えっと…チャイムもう鳴るから行く…」
「待って!」
その時シオンくんに手を掴まれる。
「え?」
「……なあ、昼休みそっち行っても良いか?」
「……いい、よ…」
「それじゃ、昼休みに」
「うん、またね」
今更何なんだろう。
付き合えることもないのに…
シオンくんはショウを選んだのに別れたって聞いたらつい、期待してしまう。
そんな風にモヤモヤしながら迎えた昼休み
シオンくんがやって来た。
「へー、案外狭いんだなー」
教室を見渡して感想を述べた後、机を並べお弁当を食べる。
「なあ、サト…あの時、折角告白してくれたのに…断ったくせに虫がよすぎるのも分かるんだけどさ…俺と付き合って欲しいんだ」
「え?!」
何で?
シオンくん、僕を選ぶの?
ショウとは噂通り別れたの?
「サト…?」
シオンくんの声が震えている?
緊張しているの?
どうして?
「…ショウと付き合ってるんじゃないの?別れたの?どうして最初にショウを選んだの?僕は…保険だったの?」
「サト…!聞いてくれ…信じられない、言い訳なんか聞きたくないだろうけど、聞いてくれ。俺、ショウに言われたんだ"シオンが世界で一番好きで、シオンのことを一番理解してるし、シオンを助けられる"って…その言葉に甘えて…好きでもないのに付き合って。でも、サトのことが好きだって自覚して別れた…俺、最低だよな…」
「最低だよ…でも、僕はシオンくんのことを嫌いになんかなれないんだ」
お弁当箱に向かってポツリポツリと喋って居たシオンくんを僕は思わず席を立って抱き寄せて居た。
何時までそうして居たのだろうかいつの間にか予鈴のチャイムがふたりきりの教室に響き渡っていた。
「…っと、予鈴鳴っちゃたな。じゃ…」
立ち去ろうとするシオンくんを離さないように僕はシオンくんを抱き寄せる。
「待って、告白の返事ここでさせて。…僕もシオンくんのことが好き!これだけはこれからもずっと変わらないよ」
「サト…!」
僕を抱き寄せて感極まって涙を流すシオンくんを見て僕もいつの間にか嬉し泣きをしていた。
基本的には先生以外誰も来ない教室で今日も授業を受ける。
放課後、生徒で賑わうグラウンドにシオンくんとショウさんが言い争っているのを見つけた。
「俺のことなんだと思ってんの?」
「ショウのことは大切で守りたい存在なんだ」
「それは俺の立場が愛人の子だから同情してるってことなのかよ!」
僕は窓からふたりにバレないように隠れふたりが居なくなるまで待った。
そのやり取りを聞いた日から数日後、僕はトイレで知らない人がしていた噂話でショウとシオンの真相を聞いた。
どうやらふたりは本当に付き合い、喧嘩をし別れたらしい。
「男同士とかヤバくね?」
「普通、付き合ってんなら学校で喧嘩しねーだろ。ただでさえ目立つのに」
「だよなー」
「「あはははっ」」
誰の話し声も聞こえなくなってから僕がトイレを出ると、そこにはシオンくんが居た。
「シオンくん…」
「サト…」
「…久しぶり、えっと…チャイムもう鳴るから行く…」
「待って!」
その時シオンくんに手を掴まれる。
「え?」
「……なあ、昼休みそっち行っても良いか?」
「……いい、よ…」
「それじゃ、昼休みに」
「うん、またね」
今更何なんだろう。
付き合えることもないのに…
シオンくんはショウを選んだのに別れたって聞いたらつい、期待してしまう。
そんな風にモヤモヤしながら迎えた昼休み
シオンくんがやって来た。
「へー、案外狭いんだなー」
教室を見渡して感想を述べた後、机を並べお弁当を食べる。
「なあ、サト…あの時、折角告白してくれたのに…断ったくせに虫がよすぎるのも分かるんだけどさ…俺と付き合って欲しいんだ」
「え?!」
何で?
シオンくん、僕を選ぶの?
ショウとは噂通り別れたの?
「サト…?」
シオンくんの声が震えている?
緊張しているの?
どうして?
「…ショウと付き合ってるんじゃないの?別れたの?どうして最初にショウを選んだの?僕は…保険だったの?」
「サト…!聞いてくれ…信じられない、言い訳なんか聞きたくないだろうけど、聞いてくれ。俺、ショウに言われたんだ"シオンが世界で一番好きで、シオンのことを一番理解してるし、シオンを助けられる"って…その言葉に甘えて…好きでもないのに付き合って。でも、サトのことが好きだって自覚して別れた…俺、最低だよな…」
「最低だよ…でも、僕はシオンくんのことを嫌いになんかなれないんだ」
お弁当箱に向かってポツリポツリと喋って居たシオンくんを僕は思わず席を立って抱き寄せて居た。
何時までそうして居たのだろうかいつの間にか予鈴のチャイムがふたりきりの教室に響き渡っていた。
「…っと、予鈴鳴っちゃたな。じゃ…」
立ち去ろうとするシオンくんを離さないように僕はシオンくんを抱き寄せる。
「待って、告白の返事ここでさせて。…僕もシオンくんのことが好き!これだけはこれからもずっと変わらないよ」
「サト…!」
僕を抱き寄せて感極まって涙を流すシオンくんを見て僕もいつの間にか嬉し泣きをしていた。