1ヶ月に1回、俺の字ではない、衣都の字が書き込まれている。
時折現れる寂しい声、願い、祈り。
衣都が俺に伝えてくれるものがここにある。
「なんだよこれ、バカ…」
まるで人生ゲームみたいだよ。
―――そうかなぁ。まあそうかもね。
笹の葉っぱのお餅って…柏餅のことか?
―――そうそう!それそれ!
傘ささないと風邪引くだろ…。
―――大丈夫だったでしょ?流星は心配性なんだから!
誕生日ケーキ、俺もうチョコしか食べられないのか?
―――うん!あ、旅行も行く?旅行行ってチョコケーキ食べよう!
まるで衣都がその場で話しているかのような気分になるほど、それは生々しいまでの「衣都」だった。
それでも後半になると字が少し崩れ始めて、体調の悪化が見て取れた。


