ホワイト・サマー・エンド




いない、いない、いない、いない。


衣都がどこにもいない。


どこにいる、助けてほしい、もう一度、もう一度、もう一度、ああ、もう一度だけでも良いから!




「衣都っ…!衣都、いと、いっ…」




名前を呼ぶしかできない。



痛い。

吐きそうなぐらい、体が、頭が痛い。





手を伸ばす。



そこに君はいない。

どこにも、いない。