いない、いない、いない、いない。 衣都がどこにもいない。 どこにいる、助けてほしい、もう一度、もう一度、もう一度、ああ、もう一度だけでも良いから! 「衣都っ…!衣都、いと、いっ…」 名前を呼ぶしかできない。 痛い。 吐きそうなぐらい、体が、頭が痛い。 手を伸ばす。 そこに君はいない。 どこにも、いない。