これもいつものことだ。
いつもはたいてい、運動したがらない衣都を引っ張って俺が遊びに誘う。
そして野原で遊んで、疲れたらジュースを買う。
ジュースは衣都がオレンジサイダー、俺がコーラ。
それがいつものお決まりコースだ。
『まーた流星、コーラ飲んでるの?甘ったるくない?』
『え、別に。っていうか衣都も似たようなもんだろ。オレンジサイダー好きなのか?』
『うん』
衣都は缶を傾け、口に炭酸を注ぐ。
味わうように目を細めてから飲み込み、口を開いた。
『好きなんだよね、この味。爽やかで甘くて、でも爽やかなんだ』
少し奇妙な言い回しは、衣都の好みだ。
俺は肩をすくめて『コーラも似たようなもんだろ』と返した。


