ホワイト・サマー・エンド




衣都の熱が治ったら、どうしようか。



今のまま、徐々に距離を詰めていこうか。

それともストレートに好きだと伝えてしまおうか?

楽しみだな。まあ、まずは今日、衣都の家に寄って…。







幸せに浮かれていた。


衣都が好きだと気づいたからかもしれない。こんなにも世界が色鮮やかに映っていたのは。



俺の片割れ。

俺の半身。



そう言っても過言じゃないくらいに、衣都は俺の特別で、大切な人間だったんだから。

それは今も、昔も、ずっと。