ホワイト・サマー・エンド





『流星、りゅーせい!見てこれ!パッケージ可愛い〜!』

『衣都もそういうの好きなんだな、意外』

『意外って何、もう!私だって中学生女子なんだよー!保湿に気を使うお年頃!流星もやったら?』

『えー、俺はパス。めんどくさそう』

『もう!』




それはいつかの…秋の日だった。


街を散歩していたときに衣都が目に留めた、本当に小さな思い出のひと欠片だった。




これをプレゼントすれば、少しは喜んでくれるだろうか。




最近の衣都の笑顔は無理しているように見える。

俺と話しているときは笑ってくれるけど、以前のような笑顔は見られなくなった。


当然だ、とも思いつつ、自分があの笑顔を引き出せないことに歯がゆく感じつつ。

これを渡せば喜んで、笑ってくれやしないだろうか。


そんな安直な考えで、紙袋を握りしめた。