衣都のいない世界。 衣都のいない世界も自分も、きっとどこかが欠けている。 それでいいだろう。 それでいい、それでいいのだ。 衣都は俺の心だったから。 半身を、心を、失った自分が、まともであれるはずがないから。 衣都がいてこその俺だった。 あの頃が、俺のすべてだから。