「…流星、入るわよ」 そう声をかけられて、鍵もない自室のドアはギイと開く。 久しぶりに見る母は俺の姿を見て驚くこともなく懐から一枚の紙を取り出した。 真っ白な紙。 それはまるで光を反射しているようで、とっさに目を細める。 あの入道雲も、あの病室も、そして衣都の姿も、これと同じように白かったのを思い出してしまった。 少しして、もう一つ思い出す。