ホワイト・サマー・エンド







部屋は暗いわけではない。


カーテンは閉め切っているが電気はつけているし、まだ暑い夏だからエアコンも回っている。


好みのマンガのシリーズはホコリを被っていて、そういや最新巻は発売されたんだっけ?とどうでもいい感情を抱く。




学習机の上の夏休みの宿題は手つかずで、学校に行ったら先生に怒られるな。と苦笑をこぼす。

ああ、それから、そうだ。

衣都にも…怒られるかな。




『私がいなくなったぐらいで、そんなんになってて大丈夫なの?』

『宿題は残さないでちゃんとやる!最終日に地獄を見るよ!経験者からの忠告!』

『ねえー、暑いよー!アイス買いに行こ!』





夏はいつも彼女がそう言って俺の手を引いていて。

仕方ないな、と俺が腰を上げれば次は俺が彼女を引っ張った。