その何もできなかった。 救うなんて、できやしなかった。 救えなかった彼女が、恋しくて恋しくてたまらない。 会いたい。 覚悟なんてなかったも同然だった。 虚しいほど、愚かしいほど、愛しいほど、君に逢いたくてたまらない。 世界が嘲笑う、俺がひとり孤独を吐き出すのを。 ああ、それならば、受け入れて飲み干してしまおうか。 永遠の孤独も、永遠の絶望も、終わらない後悔も、何もかも。 衣都のいない、空っぽなこの世界すらも。 それで満たされることなど、無いけれど。