彼女は死んだ。 受け入れた、つもりだった。 それなのにまだ、俺は彼女が生きていると思ってしまっている。 あの夏の日。そしてあの秋。 忌々しいあの日に、思い知ったにも関わらず。 ―――君からの手紙の続きを、俺は未だ読めずにいる。