それは比較的平凡な、8月下旬のことだった。 「前回」と同じように衣都の周りに並べられた機器が、異音を一斉に奏でる。 「…衣都?」 声を掛ける。 五感が鈍っている衣都にはわからないだろうが、顔を覗き込む。