神さまはなぜ、俺から衣都を奪う。 衣都が歩けなくなり、ベッドに寝たきりになった頃、初めて彼女は涙を流した。 「流星」 「うん」 「嫌だよ。死にたくない。薬も飲みたくない。家に帰りたい。またゲームしたい」 「うん」 「死にたくない、死にたくない。生きてたい。生きてたいよ。生きてたいのに、なんで」 うん。 俺はそう頷くしかできない。