家に帰って、ベッドに身を投げる。 ぼふ、と布地に体が沈み込み、電気もつけていない自室が窓から入る薄明かりでぼんやりと見える。 痛みも、悩みも尽きない。 俺が衣都の余命の話を聞いて真っ先に考えたのは、「伝えるかどうか」だった。 衣都はもうすぐ死ぬ。 決して、認めたくはないけれど…3ヶ月後に、逝ってしまうのだ。 想像もつかないようなその苦しみの中で…俺が、この思いを伝えてしまえば、どうなるのだろうか。