死なないでほしい。 生きていてほしい。 ずっと隣りにいてほしい。 衣都の瞳はそれを雄弁に伝えている。 俺達の気持ちは一緒だった。 そして、それは気づくことができればすぐに分かったはずだ。 前回もきっと気づいていた。 気付けなかったのは、きっと、タイムリープという現象が起きて、自分に酔って、衣都を救うために未来から来たのだと―――盲信していたから。