ホワイト・サマー・エンド






衣都は静かな笑みをたたえて、ゆっくりと野原の中心部に立つ。




「ねえ、流星」





語りかける声は驚くほど静かで、俺はただ次の言葉を待つ。




「どうして会いに来てくれないの?」





とっさに言い訳をしようと口を開く。


部活が、宿題が。




しかしそれは弱すぎて、そのまま俺は口を閉じる。

本当のことを言わないのは、衣都を心配させたくないからだ。