衣都が、死ぬ。 衣都が、死ぬ? そんなの嘘だ。 そう、言ってしまいたかった。 これは現実逃避。 これは俺が見ている、都合の良い夢。 ―――衣都に告白して、衣都は驚きながらも嬉しそうに微笑む。 そうして月日が経つにつれて、俺達は手を繋ぐようになる。 俺が恥ずかしがったのか、衣都が初心なのか…長い時間をかけて、指を絡ませるように、ゆっくりと2人の距離は近づいていく。 そんな未来が、あるはずだった。