10冊の本を抱えて、夕方、足を引きずるように家に帰る。 そういった本は分厚くて重たくて、けれど衣都のためにも決して妥協なんてできないから、無理矢理にでも足を動かす。 家に帰り、机に本をどさりと落とす。 そしてスマホを手に取り、メッセージアプリを開いた。 登録している連絡先の中から、美しい青色の花畑の写真がアイコンのものをタップする。 それは当然、衣都のアカウントだ。