ホワイト・サマー・エンド





夏の星が瞬きかける、そんな美しい空に、眩しいイルミネーションが咲き誇り、散ってゆく。





去年は、流星と一緒にこれを見ていた。

まだ病気なんてなくて、2人揃って浴衣を着て、河川敷のお気に入りの場所に行って。

たまやのうちわと、チョコバナナとりんご飴。流星はベビーカステラを頬張りながら、その瞳に数多の花火を映していた。




それは去年だけじゃない。

その前、その前、ずーっと前から。

この場所に私たちが住んでいた、最初の頃から。


ずっと流星と一緒に、夏祭りの花火を眺めた。





白い病室の、無機質な窓だけが、ただ動く絵のように雅やかなハレの街を映し出している。

点滴の水がぽたり、と落ちる。


その音が私を現実に帰らせる。