真っ白な病院のエントランスに立つ。 名前を告げ、面会のために何度も通った衣都のいる病室に向かう。 病院の西側、外の庭と林、住宅街が見下ろせる4階。 そこに、衣都は入院している。 コンコンコン、とノックをする。 心臓がどくどくと音を立てる。 この、この扉を隔てた、その向こうに―――