見たくない。 見れない。 俺の感情は、真夏にはないはずの雪のように、もしくは火山灰のように、静かに静かに積もってゆく。 「…お母さんが話したの?だよね、だってどうせバレたもの」 明るい、明るい衣都の声。 いつもの風邪を引いたときの、咳ばっかりの声じゃなく、いつもどおりの。 学校にいるときと。 俺とゲームをしているときと。 いつもと、変わらない声。 それでもどこか違うのは…空元気、だからだろうか。