ホワイト・サマー・エンド




俺だよ。流星。

な、衣都。元気?体大丈夫?無理すんなよ、寝て休んで学校来いよ。




学校で、衣都に言おうと思っていた言葉がすり抜けていく。




俺は黙って、震える手でドアを開いた。





衣都の青い目が、見開かれる。




「流星?」

「…うん」




俺はただ、うなずくしかできなかった。

衣都の見開かれた目を一瞬、しっかりと見ただけで、それ以降はもう目を逸らしてしまった。