僕が何か聞こうとするたびに睨んでくる邪魔なあおくんがどこかへいった時、このチャンスを逃すことなく質問攻めにした。
「ねーねー帆香ちゃんっ」
「えっ」
ずーっとまとわりついてくる僕に警戒しているのか、帆香ちゃんの笑顔はどこか引きつている。
「秘密教えてよー」
なんだか、その笑顔の奥の奥に隠されている過去がわかれば、僕の平穏だった人生が何か変わる気がしたんだ。
…なんてまどろっこしい言い方じゃなくて、別に帆香ちゃんにもっと興味が持てるだろうと言えばいいのかもしれないけど。
「…。わかった」
え、いいの?
帆香ちゃんは真剣な表情で僕に向き直った。
「その代わり、汐くんも秘密を教えてよ」
これは想定外だ。
「僕の秘密?特にないよ?」
「じゃあ教えない」
珍しい、ちょっとイタズラっぽい笑みを浮かべながら一刀両断してきた。
うーん、これは悩むねぇ。
特に秘密なんてないんだけど。
あ、いいこと思いついた。
「ほんと大したことなくてもいい?」
「いいよ!」
やさしっ。
「多分あおくんも覚えてないと思うけど…、そうそう、これ秘密にしてね」
他の人にバレてしまったら、面倒臭いし。
声が漏れないように、耳元で言った。
「僕の親はね



