シドはセラの元を訪れた。部屋では彼女があちこち動き回り、棚を開けたり、カーテンの質感を確かめたりと、興味津々な様子で過ごしていた。
「……居心地は悪くないか?」
シドが声をかけると、セラはぱっと振り返り、「あっ、すごいのよ!ここのカーペット!足が沈むの!」と目を輝かせて言った。
シドは少し苦笑しながら、核心に触れてみることにした。
「お前、アスタリト王国の出身なんだよな?」
「うん。そうだけど?」
「じゃあ、もしかして……俺のこと、知ってたか?」
どう切り出せばいいか分からずにいたところ、突然セラが、シドの顔を見て「あーっ!!」と大きな声を上げた。
シドは一瞬驚いたあと、やはり気づいたか、という顔で言った。
「ああ、そうだよ。さすがに同じ国なら仕方ない。俺は……王子の座を捨ててここに来た――」
「えっ?! 王子?!」
セラの驚いた声に、シドの言葉が止まる。
「……え? 今の“あーっ”って、俺に気づいたんじゃ――」
「え? あっ、ごめんごめん。あなたの顔見てたら、弟に借りたお金返してなかったの思い出したの」
一瞬の静寂。シドは呆然とし、思わず天井を見上げた。
「……居心地は悪くないか?」
シドが声をかけると、セラはぱっと振り返り、「あっ、すごいのよ!ここのカーペット!足が沈むの!」と目を輝かせて言った。
シドは少し苦笑しながら、核心に触れてみることにした。
「お前、アスタリト王国の出身なんだよな?」
「うん。そうだけど?」
「じゃあ、もしかして……俺のこと、知ってたか?」
どう切り出せばいいか分からずにいたところ、突然セラが、シドの顔を見て「あーっ!!」と大きな声を上げた。
シドは一瞬驚いたあと、やはり気づいたか、という顔で言った。
「ああ、そうだよ。さすがに同じ国なら仕方ない。俺は……王子の座を捨ててここに来た――」
「えっ?! 王子?!」
セラの驚いた声に、シドの言葉が止まる。
「……え? 今の“あーっ”って、俺に気づいたんじゃ――」
「え? あっ、ごめんごめん。あなたの顔見てたら、弟に借りたお金返してなかったの思い出したの」
一瞬の静寂。シドは呆然とし、思わず天井を見上げた。



