魔法使い時々王子

リアンはグラスに残っていた酒を、一気に飲み干した。

「……びっくりした。けど、話してくれてありがとう」

レオも、顔をパンッと手で叩いた。

「驚いたな。でも……俺たちは今までと変わらない関係でいいんだよな?」

その言葉に、シドの手に再び力が入った。

けれど、すぐにその表情は柔らかくなる。

「……そうしてくれると、有り難い」

シドがそう答えると、リアン、レオ、キースは顔を見合わせた。

そして、三人で笑った。

その表情を見たシドは、胸の奥が温かくなるのを感じた。

心の底から湧き上がる感謝。

そして、それ以上に――安堵していた。

「でも……どうして今になって、私たちに打ち明けようと思ったの?」

リアンが尋ねる。

シドは少しだけ視線を落とした。

そして、静かに口を開く。

「……もう一つ、話さなきゃならないことがあるんだ」