翌日、シドは早朝にレオの店を出ると王宮に戻った。
今日も一日休みだが特に予定もなかったので王宮へ戻って来た。
王宮で働く者達専用の裏口から入り、自室へ向かおうとしていた時ーー。
「…わっ?!」
突然角から慌てた様子のアリスが飛び出してきた。
こんな早い時間に、しかも使用人たちの部屋がある塔で何をやっているんだ?!
シドは驚いたが慌てて頭を下げた。
「…あっ、ねぇあなた!この間の庭師じゃない?水路を直してくれた!」
「は、はい…ですが僕は庭師ではありません。」
「そうなの?でも、魔法使いよね?この間魔法で直したんでしょ?」
アリスの言葉にシドは頷いた。
すると、アリスはパンっと顔の前で両手を合わせた。
シドは嫌な予感がした。
「…お願い!私、王宮を抜け出して町に行きたいの。あなたの魔法で手助けしてくれない!!!」
は、はぁーー!?
アリスの言葉にシドはあんぐりと口を開けた。
「…いや、無理です。そんな事手助け出来ません…」
「お願い!!今日家族が夏の休暇に向けて出発するの。だから王宮はバタバタしてる。私が数時間いなくなったって気付かないわ!」
何を言い出すんだこの王女は…
面倒に巻き込まれるのはごめんだ、絶対に関わりたくない…
シドはその場から去ろうとしたがアリスががっしりと腕を掴んできた。
今日も一日休みだが特に予定もなかったので王宮へ戻って来た。
王宮で働く者達専用の裏口から入り、自室へ向かおうとしていた時ーー。
「…わっ?!」
突然角から慌てた様子のアリスが飛び出してきた。
こんな早い時間に、しかも使用人たちの部屋がある塔で何をやっているんだ?!
シドは驚いたが慌てて頭を下げた。
「…あっ、ねぇあなた!この間の庭師じゃない?水路を直してくれた!」
「は、はい…ですが僕は庭師ではありません。」
「そうなの?でも、魔法使いよね?この間魔法で直したんでしょ?」
アリスの言葉にシドは頷いた。
すると、アリスはパンっと顔の前で両手を合わせた。
シドは嫌な予感がした。
「…お願い!私、王宮を抜け出して町に行きたいの。あなたの魔法で手助けしてくれない!!!」
は、はぁーー!?
アリスの言葉にシドはあんぐりと口を開けた。
「…いや、無理です。そんな事手助け出来ません…」
「お願い!!今日家族が夏の休暇に向けて出発するの。だから王宮はバタバタしてる。私が数時間いなくなったって気付かないわ!」
何を言い出すんだこの王女は…
面倒に巻き込まれるのはごめんだ、絶対に関わりたくない…
シドはその場から去ろうとしたがアリスががっしりと腕を掴んできた。



