「魔物退治……」
アリスの声はかすかに震えていた。胸の奥がざわつき、じっとしていられない気持ちになる。
するとセラが、思い出したように言葉を続けた。
「でもご安心を。もう討伐は終わったって、ロザリア様が仰ってました。確か……アルバって近衛の方と、シドさんのお陰だとか」
「……そうなのね」
アリスの肩から力が抜け、自然と安堵の吐息がこぼれる。
微笑んで見せたものの、その胸にはまだ小さなざわめきが残っていた。
***
部屋に戻ると、リアンが紅茶を持ってきてくれた。
アリスはすぐに声をかける。
「リアン、聞いたかしら。シドがノクターンに加わって、魔物退治に行っていたそうよ」
「……えっ?」
リアンの手が止まる。驚きがそのまま声になっていた。
「でも大丈夫。討伐は無事に終わったって。シドと……それにアルバの力で」
「アルバ……」
リアンの瞳がわずかに揺れ、ふと視線を落とす。
少し前に告げられた告白と、それを断った時の彼の表情が脳裏をよぎり、胸が重くなる。
アリスはその様子に気づいたが、そっと問いただすことはしなかった。
アリスの声はかすかに震えていた。胸の奥がざわつき、じっとしていられない気持ちになる。
するとセラが、思い出したように言葉を続けた。
「でもご安心を。もう討伐は終わったって、ロザリア様が仰ってました。確か……アルバって近衛の方と、シドさんのお陰だとか」
「……そうなのね」
アリスの肩から力が抜け、自然と安堵の吐息がこぼれる。
微笑んで見せたものの、その胸にはまだ小さなざわめきが残っていた。
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部屋に戻ると、リアンが紅茶を持ってきてくれた。
アリスはすぐに声をかける。
「リアン、聞いたかしら。シドがノクターンに加わって、魔物退治に行っていたそうよ」
「……えっ?」
リアンの手が止まる。驚きがそのまま声になっていた。
「でも大丈夫。討伐は無事に終わったって。シドと……それにアルバの力で」
「アルバ……」
リアンの瞳がわずかに揺れ、ふと視線を落とす。
少し前に告げられた告白と、それを断った時の彼の表情が脳裏をよぎり、胸が重くなる。
アリスはその様子に気づいたが、そっと問いただすことはしなかった。



