ノクターンの列は回廊を抜け、王宮の大扉へと進む。
外の光が黒衣を照らし、漆黒の一隊がゆっくりと歩く姿は、どこか荘厳すら感じさせる。
シドは列の中で肩を正し、背筋を伸ばした。
「……さて、久しぶりだな」
小さく呟くその声には、淡い緊張と期待が混じっている。
アルバが隣で肩越しに微笑む。
「思ったより落ち着いているな。さすがだ」
ルシアンは先頭で一切の無駄なく足を運び、前方を見据えている。
隊列は自然と規律を保ち、王宮の門を越えたその先には、北方の地方へ続く道が広がっていた。
「行くぞ」
ルシアンの短い号令に、ノクターンの黒衣が一斉に動く。
漆黒の影が、王都の門を抜け、討伐の地へと向かって進み始めた。
シドは深呼吸し、袖口の布地を握る。
この黒衣はただの服ではない。
戦う覚悟と責任を背負うための印――自分がこの隊の一員として立つ証でもある。
アルバが軽く肩を叩き、声を潜める。
「さあ、久しぶりの戦場だ。お前なら、きっと大丈夫だ」
シドは小さく頷き、目の前の道を見据えた。
胸の奥で、長らく封じ込めていた熱が、静かにだが確かに燃え始める。
外の光が黒衣を照らし、漆黒の一隊がゆっくりと歩く姿は、どこか荘厳すら感じさせる。
シドは列の中で肩を正し、背筋を伸ばした。
「……さて、久しぶりだな」
小さく呟くその声には、淡い緊張と期待が混じっている。
アルバが隣で肩越しに微笑む。
「思ったより落ち着いているな。さすがだ」
ルシアンは先頭で一切の無駄なく足を運び、前方を見据えている。
隊列は自然と規律を保ち、王宮の門を越えたその先には、北方の地方へ続く道が広がっていた。
「行くぞ」
ルシアンの短い号令に、ノクターンの黒衣が一斉に動く。
漆黒の影が、王都の門を抜け、討伐の地へと向かって進み始めた。
シドは深呼吸し、袖口の布地を握る。
この黒衣はただの服ではない。
戦う覚悟と責任を背負うための印――自分がこの隊の一員として立つ証でもある。
アルバが軽く肩を叩き、声を潜める。
「さあ、久しぶりの戦場だ。お前なら、きっと大丈夫だ」
シドは小さく頷き、目の前の道を見据えた。
胸の奥で、長らく封じ込めていた熱が、静かにだが確かに燃え始める。



