翌日
シドは支度を整え、ノクターンの詰所に向かった。
黒衣の兵士たちが出立の準備を進める中、総隊長ルシアンが短く頷く。
「よく来たな。これで戦力は整った」
言葉少なにそう告げると、ルシアンは部下たちに指示を飛ばし始める。
シドは軽く会釈し、列の端に立った。
そのとき、背後から声が飛んだ。
「……おい、本当にお前が来るとはな!」
振り返れば、そこに立っていたのはアルバだった。
相変わらずの精悍な顔つきに、今は驚きと嬉しさが入り混じっている。
「アルバ」
シドも自然に口元を和らげる。
「まさか、また一緒に戦う日が来るとは思わなかったぞ」
アルバはにやりと笑い、拳で軽くシドの肩を叩いた。
「だが油断するなよ。今回は本当に厄介らしい」
「わかってる」
シドは静かに答えた。だがその声音には、どこか懐かしい熱がこもっていた。
シドは支度を整え、ノクターンの詰所に向かった。
黒衣の兵士たちが出立の準備を進める中、総隊長ルシアンが短く頷く。
「よく来たな。これで戦力は整った」
言葉少なにそう告げると、ルシアンは部下たちに指示を飛ばし始める。
シドは軽く会釈し、列の端に立った。
そのとき、背後から声が飛んだ。
「……おい、本当にお前が来るとはな!」
振り返れば、そこに立っていたのはアルバだった。
相変わらずの精悍な顔つきに、今は驚きと嬉しさが入り混じっている。
「アルバ」
シドも自然に口元を和らげる。
「まさか、また一緒に戦う日が来るとは思わなかったぞ」
アルバはにやりと笑い、拳で軽くシドの肩を叩いた。
「だが油断するなよ。今回は本当に厄介らしい」
「わかってる」
シドは静かに答えた。だがその声音には、どこか懐かしい熱がこもっていた。



