シドは依頼を受けたあと、念のため魔法省の執務室に顔を出した。
ロザリアは窓際の机で書類に目を通していたが、シドの姿を見ると静かに視線を上げる。
「ルシアンから聞いているわ。あなたに同行を頼んだそうね」
思わぬ早さで話が通じていることに、シドは目を瞬いた。
「……そうですか。なら、改めて報告する必要もありませんね」
ロザリアは薄く笑みを浮かべる。
「いいえ。あなたの口から聞かせてほしいの。どうするつもり?」
シドは少し間を置き、素直に答えた。
「行きます。……久しぶりの魔物退治ですから」
「そう」
ロザリアは頷き、手にしていた羽ペンを静かに置いた。
「なら、頑張っていらっしゃい。あなたにとって無駄にはならないはずよ」
その声音は厳しさを含んでいながら、どこか優しさもあった。
シドは軽く頭を下げ、心の奥で小さく息を弾ませた。
ロザリアは窓際の机で書類に目を通していたが、シドの姿を見ると静かに視線を上げる。
「ルシアンから聞いているわ。あなたに同行を頼んだそうね」
思わぬ早さで話が通じていることに、シドは目を瞬いた。
「……そうですか。なら、改めて報告する必要もありませんね」
ロザリアは薄く笑みを浮かべる。
「いいえ。あなたの口から聞かせてほしいの。どうするつもり?」
シドは少し間を置き、素直に答えた。
「行きます。……久しぶりの魔物退治ですから」
「そう」
ロザリアは頷き、手にしていた羽ペンを静かに置いた。
「なら、頑張っていらっしゃい。あなたにとって無駄にはならないはずよ」
その声音は厳しさを含んでいながら、どこか優しさもあった。
シドは軽く頭を下げ、心の奥で小さく息を弾ませた。



