大広間にシャンデリアの光が降り注ぎ、集まった貴族たちの衣擦れの音が柔らかく響く。
イスタリア王国の国王が立ち上がり、深く頭を下げて挨拶を始めた。
「本日、我が王都にて舞踏会を開くにあたり、ハムサ国よりご訪問のルーサ王子をお迎えいたします。皆さま、心より歓迎いたしましょう」
会場に拍手が広がる中、ルーサは軽く頭を下げ、短くお辞儀をした。
その姿にアリスの目が自然と向く。
「……この人、やっぱり普通の王子じゃないかも」
シドはその横顔を無言で見つめる。
アリスの瞳の輝きに、胸の奥がわずかにざわつくことに、まだ気づいてはいない。
ルーサはお辞儀を終えると、場の空気を確かめるように一周視線を巡らせた。
「……ところで、この広間の床、歩くたびに少しきしむ音がするね。面白い」
給仕や廷臣たちは小さく息を飲むが、ルーサ本人は無邪気に笑みを浮かべた。
「この床の音を是非とも音楽と共に奏でてくれたまえ。そしたら見事な曲になるだろう。ほら、自然と身体が踊りたくなるような。」
ルーサの言葉にアリスは思わず肩を揺らして笑いそうになる。
その姿を見たシドは、またもや胸の奥に小さな違和感を覚えた。
イスタリア王国の国王が立ち上がり、深く頭を下げて挨拶を始めた。
「本日、我が王都にて舞踏会を開くにあたり、ハムサ国よりご訪問のルーサ王子をお迎えいたします。皆さま、心より歓迎いたしましょう」
会場に拍手が広がる中、ルーサは軽く頭を下げ、短くお辞儀をした。
その姿にアリスの目が自然と向く。
「……この人、やっぱり普通の王子じゃないかも」
シドはその横顔を無言で見つめる。
アリスの瞳の輝きに、胸の奥がわずかにざわつくことに、まだ気づいてはいない。
ルーサはお辞儀を終えると、場の空気を確かめるように一周視線を巡らせた。
「……ところで、この広間の床、歩くたびに少しきしむ音がするね。面白い」
給仕や廷臣たちは小さく息を飲むが、ルーサ本人は無邪気に笑みを浮かべた。
「この床の音を是非とも音楽と共に奏でてくれたまえ。そしたら見事な曲になるだろう。ほら、自然と身体が踊りたくなるような。」
ルーサの言葉にアリスは思わず肩を揺らして笑いそうになる。
その姿を見たシドは、またもや胸の奥に小さな違和感を覚えた。



