「…王宮魔法使いとして働く?!」


その日の夜、レオのバーにいつものメンバーが集まっていた。

貰った手紙に書いてあったことを伝えると、3人は驚いた顔をした。

「…ああ。王室付魔法使いのロザリアって人から。」


「ロザリア様?!魔法大臣よ。そんな凄い人から手紙が届くなんて。。それで、どうするの??」


「…王宮に泊まり込みになるらしい。まぁ、家賃も浮くし悪い話ではないかなと。」


シドは手紙をもう一度広げると満更でもない顔をした。

魔法大臣付魔導補佐官という何とも長くて難しい役職名が付けられている。

そんなシドを見てリアンは少し心配そうな顔をした。

***

数日後、シドの元に再び王室からの使いが来ていた。


「…承諾ありがとうございます。ロザリア様が王宮でお待ちです。さぁ、参りましょう!」

男は馬車の扉を開けて言った。

そして今日、迎えの馬車に乗り込み王宮へと向かった。