「どうしたんだ、急に…」
露骨にヨルの目が泳ぎ、酷く動揺しているのが伝わる。次の言葉を紡ぎたくても、声を出したら嗚咽が漏れてしまいそうで、ただヨルの手を強く握った。
私が黙りこくっていると、ヨルはもう一方の手でふわりと私の手を包み込んだ。
「そんなこと、言われなくてもわかってるよ。俺だって…」
「違う!」
咄嗟に出た声はやっぱり震えていた。
「違うの…わ、私とヨルの好きは…違うよ。」
目の前で生唾を飲む音が聞こえた気がした。
「ずっと…ずっと一緒だったから、わからなかったの。」
『お兄ちゃん大好き!』何度も彼に言った言葉だった。
