翌日の10時。
向かった先はオフィス街にある大きなビルの15階だった。
「すごいですね、ピカピカの真新しいオフィス」
通された会議室で、茉莉花はぐるっと辺りを見渡す。
「ああ。今、勢いがあるIT企業だからな。アプリの開発だけでなく、デジタルコンテンツも最新の技術で生み出して幅広く活用している。取引先は旅行業界や出版社、行政や医療関係と多岐に渡っている」
「そうなんですね。そんなにすごいところから、部長はご指名いただいたんですよね?」
「そうだが、プログラミング技術はこの会社の社員の方がはるかに素晴らしい。私は単に、どういったコンテンツを組み合わせるかといった、アプリの大まかな要素を決めていくのを依頼されたんだ。女性向けだから、清水さんには大いに助けてもらいたい」
「はい、精一杯尽力いたします」
「ありがとう」
その時コンコンとノックの音がして、いかにも仕事が出来そうなスーツ姿の綺麗な女性が二人現れた。
「お待たせいたしました、白瀬さん」
優樹と茉莉花は立ち上がって挨拶する。
「ごぶさたしております、内野さん」
ロングヘアでタイトスカートのすらりとした女性は、優樹に笑顔を向けたあと、後ろを振り返る。
「白瀬さん、彼女は新しく私のアシスタントになった戸田です」
「初めまして、戸田と申します。どうぞよろしくお願いいたします」
優樹は戸田と名刺を交換してから、二人に茉莉花を紹介した。
「わあ、女性が入ってくださると助かります。白瀬さんのセンスの良さと合わせて、鬼に金棒ですね」
「ご期待に添えられるよう、精一杯努めます。どうぞよろしくお願いいたします」
挨拶を終えるとテーブルを挟んで向かい合って座り、早速打ち合わせを始める。
「今回開発するアプリは、『女性の毎日に寄り添う』がテーマです。キャッチフレーズは白瀬さんが考えてくださった『いつもあなたのすぐそばに』。アプリの名前はこれから決めていきましょう。今日はどんな機能のアプリかを大まかに決めたいと思います」
内野の言葉に頷くと、優樹は茉莉花に目くばせする。
茉莉花はテーブルに資料を差し出した。
向かった先はオフィス街にある大きなビルの15階だった。
「すごいですね、ピカピカの真新しいオフィス」
通された会議室で、茉莉花はぐるっと辺りを見渡す。
「ああ。今、勢いがあるIT企業だからな。アプリの開発だけでなく、デジタルコンテンツも最新の技術で生み出して幅広く活用している。取引先は旅行業界や出版社、行政や医療関係と多岐に渡っている」
「そうなんですね。そんなにすごいところから、部長はご指名いただいたんですよね?」
「そうだが、プログラミング技術はこの会社の社員の方がはるかに素晴らしい。私は単に、どういったコンテンツを組み合わせるかといった、アプリの大まかな要素を決めていくのを依頼されたんだ。女性向けだから、清水さんには大いに助けてもらいたい」
「はい、精一杯尽力いたします」
「ありがとう」
その時コンコンとノックの音がして、いかにも仕事が出来そうなスーツ姿の綺麗な女性が二人現れた。
「お待たせいたしました、白瀬さん」
優樹と茉莉花は立ち上がって挨拶する。
「ごぶさたしております、内野さん」
ロングヘアでタイトスカートのすらりとした女性は、優樹に笑顔を向けたあと、後ろを振り返る。
「白瀬さん、彼女は新しく私のアシスタントになった戸田です」
「初めまして、戸田と申します。どうぞよろしくお願いいたします」
優樹は戸田と名刺を交換してから、二人に茉莉花を紹介した。
「わあ、女性が入ってくださると助かります。白瀬さんのセンスの良さと合わせて、鬼に金棒ですね」
「ご期待に添えられるよう、精一杯努めます。どうぞよろしくお願いいたします」
挨拶を終えるとテーブルを挟んで向かい合って座り、早速打ち合わせを始める。
「今回開発するアプリは、『女性の毎日に寄り添う』がテーマです。キャッチフレーズは白瀬さんが考えてくださった『いつもあなたのすぐそばに』。アプリの名前はこれから決めていきましょう。今日はどんな機能のアプリかを大まかに決めたいと思います」
内野の言葉に頷くと、優樹は茉莉花に目くばせする。
茉莉花はテーブルに資料を差し出した。



