「素敵なホテルだね、映画の世界みたい」
きらびやかなシャンデリアや優美なカーブを描く大階段。
ロピーに足を踏み入れると、ゴージャスな雰囲気に茉莉花はうっとりと酔いしれた。
エレベーターで最上階に上がり、眼下に煌めく大阪の街並みを見下ろす。
「なんだか不思議。優くんがこっちに転勤になってから、二人であちこちを旅してるみたいで嬉しいの」
茉莉花、と優樹は切なげに微笑んだ。
「どこまで強くて、どこまでいい女なんだ? 俺も負けてられない。茉莉花を幸せにするには、誰よりもいい男にならなきゃな」
「ふふっ、もう充分素敵な人です。私の大好きなあなたは」
お誕生日おめでとう!と、改めてグラスを掲げて微笑む茉莉花に、優樹は愛おしさが込み上げてくる。
食事をしながら茉莉花の美しさに見とれ、そして心に決めた。
(必ず1年で転勤を終える。業績を上げて、来年の4月からは本社に戻ってみせる。茉莉花のそばに、必ず)
豪華な客室のベッドで茉莉花を愛し、寝入った茉莉花を優しく見つめながら、優樹は固く自分に誓った。
きらびやかなシャンデリアや優美なカーブを描く大階段。
ロピーに足を踏み入れると、ゴージャスな雰囲気に茉莉花はうっとりと酔いしれた。
エレベーターで最上階に上がり、眼下に煌めく大阪の街並みを見下ろす。
「なんだか不思議。優くんがこっちに転勤になってから、二人であちこちを旅してるみたいで嬉しいの」
茉莉花、と優樹は切なげに微笑んだ。
「どこまで強くて、どこまでいい女なんだ? 俺も負けてられない。茉莉花を幸せにするには、誰よりもいい男にならなきゃな」
「ふふっ、もう充分素敵な人です。私の大好きなあなたは」
お誕生日おめでとう!と、改めてグラスを掲げて微笑む茉莉花に、優樹は愛おしさが込み上げてくる。
食事をしながら茉莉花の美しさに見とれ、そして心に決めた。
(必ず1年で転勤を終える。業績を上げて、来年の4月からは本社に戻ってみせる。茉莉花のそばに、必ず)
豪華な客室のベッドで茉莉花を愛し、寝入った茉莉花を優しく見つめながら、優樹は固く自分に誓った。



