「あら、白瀬さん!」
「お久しぶりです」
ランチを食べにいつものカフェに二人で行くと、オーナーも店長も嬉しそうに歓迎した。
「お二人が一緒に来てくれるなんて! どう? 関西のひとり暮らしは。清水さんがいなくて寂しいでしょ」
「はい。でもこうやって会えた時の喜びはそれに勝ります」
「まあ、素敵ね。遠距離恋愛って大変だっていうけど、お二人の絆は何があっても揺るがないわ。あなた達を見ていると、そう思うの」
オーナーの言葉に、茉莉花は優樹と顔を見合わせて微笑む。
「オーナー、ここに来る前に珍しい品種の紫陽花を見つけたんです。ほら」
そう言って茉莉花は、スマートフォンで撮った写真を見せた。
「うわー、なんて綺麗なの。あっ! これ、もしかして『万華鏡』じゃない?」
「はい。ご存知でしたか?」
「お客様から時々質問されるの。どこで見られますか? って。見たことなくて分からないって答えてたけど、本当にあるのね」
「それならこの写真、カフェのSNSにアップしましょうか?」
「いいの? ぜひ!」
早速その場で投稿すると、みるみるうちにアクセス数とコメントが増える。
『芸術的! こんな紫陽花があるなんて』
『見に行きたい! カフェに行って、どこで見られるか聞いてみよう』
そんなコメントに、店長もオーナーもほくそ笑む。
「いいお店のPRになっちゃった。ありがとう、清水さん、白瀬さん。今日はごちそうしちゃうから、なんでも頼んでね」
そう言って次々と料理を並べてくれた。
「お久しぶりです」
ランチを食べにいつものカフェに二人で行くと、オーナーも店長も嬉しそうに歓迎した。
「お二人が一緒に来てくれるなんて! どう? 関西のひとり暮らしは。清水さんがいなくて寂しいでしょ」
「はい。でもこうやって会えた時の喜びはそれに勝ります」
「まあ、素敵ね。遠距離恋愛って大変だっていうけど、お二人の絆は何があっても揺るがないわ。あなた達を見ていると、そう思うの」
オーナーの言葉に、茉莉花は優樹と顔を見合わせて微笑む。
「オーナー、ここに来る前に珍しい品種の紫陽花を見つけたんです。ほら」
そう言って茉莉花は、スマートフォンで撮った写真を見せた。
「うわー、なんて綺麗なの。あっ! これ、もしかして『万華鏡』じゃない?」
「はい。ご存知でしたか?」
「お客様から時々質問されるの。どこで見られますか? って。見たことなくて分からないって答えてたけど、本当にあるのね」
「それならこの写真、カフェのSNSにアップしましょうか?」
「いいの? ぜひ!」
早速その場で投稿すると、みるみるうちにアクセス数とコメントが増える。
『芸術的! こんな紫陽花があるなんて』
『見に行きたい! カフェに行って、どこで見られるか聞いてみよう』
そんなコメントに、店長もオーナーもほくそ笑む。
「いいお店のPRになっちゃった。ありがとう、清水さん、白瀬さん。今日はごちそうしちゃうから、なんでも頼んでね」
そう言って次々と料理を並べてくれた。



