5月の末、たまに雨が降り続く日があり、今日もそんな一日だった。このままいけば来月には梅雨入りになるかもしれない。
相変わらず僕は担当の学生を請け負うか、遊び半分で相談室にやってくる女子学生たちの暇つぶしを手伝う程度の時間を過ごした。
「ねぇ先生、今日のお昼の集会、先生もくる? 生徒会の余興であの高遠さんがピアノ弾くらしいよ! なんかコンクールとかで優勝もしてるんだって。でもピアニストとかになりたい訳では無いみたいよ」
「へぇ高遠さんか。行ってみるかな」
「先生ってピアノとか興味あるんだね」
「違う、彼女に少し興味があるんだ」
「キャー! なにそれ恋?」
僕は何も言わずに笑った。
こういう時には否定も肯定もしない。
じゃあ後でね。と名前も知らない彼女達に手を振り別れた。
そして昼。
体育館を訪れると、凛とした空気が包んでいた。
ピアノの前に座る、彼女の作る空気だ。
彩葉は、どうしてこんなに冷たい空気を纏うようになった。
まるで、鎧みたいだ。
相変わらず僕は担当の学生を請け負うか、遊び半分で相談室にやってくる女子学生たちの暇つぶしを手伝う程度の時間を過ごした。
「ねぇ先生、今日のお昼の集会、先生もくる? 生徒会の余興であの高遠さんがピアノ弾くらしいよ! なんかコンクールとかで優勝もしてるんだって。でもピアニストとかになりたい訳では無いみたいよ」
「へぇ高遠さんか。行ってみるかな」
「先生ってピアノとか興味あるんだね」
「違う、彼女に少し興味があるんだ」
「キャー! なにそれ恋?」
僕は何も言わずに笑った。
こういう時には否定も肯定もしない。
じゃあ後でね。と名前も知らない彼女達に手を振り別れた。
そして昼。
体育館を訪れると、凛とした空気が包んでいた。
ピアノの前に座る、彼女の作る空気だ。
彩葉は、どうしてこんなに冷たい空気を纏うようになった。
まるで、鎧みたいだ。


