でも。 ただ、黙ってステージを見上げる直人は。 もっと悲しいに違いなかった。 ……悔しいに違いなかった。 そんな直人に、何か声をかけてあげたくて。 でも、なんて言ったらいいのか一つも思い浮かばなくて。 わたしが、手を握り締めたとき…… ……とんでもないことが起きた。