先輩はぼくのもの

「せ、瀬戸さん…?」

誰?
22時過ぎの連絡があってから、もうすぐ1時間半。
あれから連絡もないし、繋がらないし。
さすがに心配でまずはマンションに行こうと家を出た23:40頃。

「あの…なんでわたしの名前を知ってるんですか…?」

知らない男の人に声をかけられた。
しかも名前がバレてる。




すごく怖いんですけど。


でも、逃げれない理由がすぐに出来た。



「そんな怖がらないでください。狩谷の友人なんで」

そう
自分の名前を言う時も言っていた
【想汰くんの友人】という言葉を聞いて、この見ず知らずのこの人と、もうしばらく話すことを決めた。


「想汰くんの、、お友達?」

「はい。なので、あなたより年下です♪だからタメ口でいいですよ」

そう言って笑う笑顔はくしゃっとしていて親しみやすさを覚えた。


「えっと…何かわたしに用事があるのかな…?」

「さすが桜井先輩♪」

そう言うと、わたしに近づいて気付けば目の前に来ていた。


「実は狩谷にサプライズをしたいんです」

「サプライズ?」  

「はい。その為に彼女の桜井先輩に協力してほしくて」


サプライズ…?


ーーーーーーーーーー

「詩先輩!!」

しばらくして想汰くんと龍弥が帰ってきた。


「え!?龍弥、どうしたの!?傷だらけじゃない!」

「そんな事はどうでもよくて、どうして詩先輩外にいるんですか?」

「おい、俺の事どうでもいいは言い過ぎだろ」

あ、ちゃんと龍弥がツッコこんでくれた。


「えっとー…」

(回想)

「そ、サプライズしたいんで連絡先教えてくれません?」

言われるがまま、連絡先の交換をした。


「詳しい事はまたメッセージで言いますね。あ、あと俺が来た事はもちろん狩谷に秘密で♪」






「…遅いから心配したの」

これも嘘じゃない。
だけど、瀬戸くんサプライズしようとしてるんだしここで話しちゃダメだよね。
口止めもされたし。


「寒い中待たせてごめんね」

そう言って想汰くんが抱きしめてくれた。


「ううん…」

想汰くんの温もりを感じると、一瞬でホッとする。