離れてしまう、唇が寂しくて。
晴をもっと独り占めしたい。
私だけの晴でいてほしい。
そんな気持ちと晴に対して恥ずかしくない自分でいたい。
まだ私に出来ることをしていきたいという気持ちがごちゃごちゃになっていた。
「名残惜しいな」
「ふふ、そうだね」
少しずつ涼しさをはらんだ秋風が私たちの心を揺らしていく。
「あーあ、歌いたいなぁ」
「ダメ。苦しいでしょ」
「少しだけね」
「じゃあもっとダメ」
好きすぎてたまらないのに、手放せなくて。
私の中の全部。
「私にとって歌ってね、まるで晴みたい」
「ん?」
「当たり前で自然でないと困っちゃう。空気みたいなやつ」
「じゃあ僕が居たらいいでしょう。ほら、タイムオーバー。とりあえずそろそろ戻るよ」
「うん……」
「なに、いやなの?」
「ううん。帰るよ。でもさ、ちょっとだけ思ったの」
私は晴のことをじっと見つめる。
晴はいつもの優しい表情で見つめ返してくれる。
「この夏は私の願いや希望をたくさん晴に叶えてもらったからーー次は晴のやりたいこと、叶えたい夢も教えて」
晴はハッとした顔をしたあと黙った。
と言うよりも言葉に詰まってた。
きっと、心の奥底に眠らせたままの気持ちがあるんだよね。
晴をもっと独り占めしたい。
私だけの晴でいてほしい。
そんな気持ちと晴に対して恥ずかしくない自分でいたい。
まだ私に出来ることをしていきたいという気持ちがごちゃごちゃになっていた。
「名残惜しいな」
「ふふ、そうだね」
少しずつ涼しさをはらんだ秋風が私たちの心を揺らしていく。
「あーあ、歌いたいなぁ」
「ダメ。苦しいでしょ」
「少しだけね」
「じゃあもっとダメ」
好きすぎてたまらないのに、手放せなくて。
私の中の全部。
「私にとって歌ってね、まるで晴みたい」
「ん?」
「当たり前で自然でないと困っちゃう。空気みたいなやつ」
「じゃあ僕が居たらいいでしょう。ほら、タイムオーバー。とりあえずそろそろ戻るよ」
「うん……」
「なに、いやなの?」
「ううん。帰るよ。でもさ、ちょっとだけ思ったの」
私は晴のことをじっと見つめる。
晴はいつもの優しい表情で見つめ返してくれる。
「この夏は私の願いや希望をたくさん晴に叶えてもらったからーー次は晴のやりたいこと、叶えたい夢も教えて」
晴はハッとした顔をしたあと黙った。
と言うよりも言葉に詰まってた。
きっと、心の奥底に眠らせたままの気持ちがあるんだよね。


