ライブはリハーサルと違って急に、bihukaの隣にいた小春さんが歌うことになったり(あたしと年齢変わらないくらいに見えるのに超うまい)したけど、無事に終わった。
あたしはbihukaのところへすぐに話しかけに行った。
「bihukaさん、お疲れ様でした。小春さんの歌もすごく良かったです!」
「ありがとうございます!」
「というか敬語いる? 小春も15だから同じくらいに見えるよ?」
「あ、同じ……です」
「じゃあみんな敬語なしでいいよ!」
「お姉ちゃんがそう言うなら。ichigoの歌もすごく良かったよ。もし良かったらまた仕事したいな」
「是非お願い……じゃない、嬉しいっ」
「ねぇ、ichigo。勇気をだして、私に話しかけてくれてありがとう。勇気を出して、ライブしてくれてありがとうね」
「ichigoはichigoにしか出せない歌があると思った。お姉ちゃんにはない歌があったよ」
「そんなことないっ。あたし自分の無力感を痛感したの」
「でもそれだけじゃないよね?」
そう、それだけじゃなかった。
あたしにしか出せない歌ーーきっとある
だから頷いた。
「勇気を貰ってた。bihukaからいつも。だけど、同じくらい負けたくないよ」
「それでいいんだよ」
「これからは私たち、友達でありライバルでいよう?」
2人が握手を求めてきたから、あたしは応えた。
「うん。だから、辞めるなんて寂しい。bihukaはいつまでも続けてね。それにーー勝ち逃げして、bihukaだけが天下を取ったなんて勘違いしないでくださいね」
「そんなつもりじゃないんだけどなぁ」
「はは、お姉ちゃんは、ちょっと神すぎるからね。もはや神話になっちゃうよね」
「なに、小春ちゃんってかなりのシスコンなの?」
「だからなに?」
ふふっと笑うと、2人も笑ってた。
楽しい時間はあっという間に過ぎてしまうけど。
「必ずまた会おう、舞台の上で!!」
「うん! あたしのことをちゃんと見ててね、2人とも」
今すぐは遠くとも、1年後、2年後はわかんないから。
bihukaみたいになるんじゃなくて、あたしはあたしになって、必ず2人に追いついてみせる。
未来は変えられる、ぜんぶあたしの気持ち次第だ。
さぁ、明日は何をしようかな?
あたしはbihukaのところへすぐに話しかけに行った。
「bihukaさん、お疲れ様でした。小春さんの歌もすごく良かったです!」
「ありがとうございます!」
「というか敬語いる? 小春も15だから同じくらいに見えるよ?」
「あ、同じ……です」
「じゃあみんな敬語なしでいいよ!」
「お姉ちゃんがそう言うなら。ichigoの歌もすごく良かったよ。もし良かったらまた仕事したいな」
「是非お願い……じゃない、嬉しいっ」
「ねぇ、ichigo。勇気をだして、私に話しかけてくれてありがとう。勇気を出して、ライブしてくれてありがとうね」
「ichigoはichigoにしか出せない歌があると思った。お姉ちゃんにはない歌があったよ」
「そんなことないっ。あたし自分の無力感を痛感したの」
「でもそれだけじゃないよね?」
そう、それだけじゃなかった。
あたしにしか出せない歌ーーきっとある
だから頷いた。
「勇気を貰ってた。bihukaからいつも。だけど、同じくらい負けたくないよ」
「それでいいんだよ」
「これからは私たち、友達でありライバルでいよう?」
2人が握手を求めてきたから、あたしは応えた。
「うん。だから、辞めるなんて寂しい。bihukaはいつまでも続けてね。それにーー勝ち逃げして、bihukaだけが天下を取ったなんて勘違いしないでくださいね」
「そんなつもりじゃないんだけどなぁ」
「はは、お姉ちゃんは、ちょっと神すぎるからね。もはや神話になっちゃうよね」
「なに、小春ちゃんってかなりのシスコンなの?」
「だからなに?」
ふふっと笑うと、2人も笑ってた。
楽しい時間はあっという間に過ぎてしまうけど。
「必ずまた会おう、舞台の上で!!」
「うん! あたしのことをちゃんと見ててね、2人とも」
今すぐは遠くとも、1年後、2年後はわかんないから。
bihukaみたいになるんじゃなくて、あたしはあたしになって、必ず2人に追いついてみせる。
未来は変えられる、ぜんぶあたしの気持ち次第だ。
さぁ、明日は何をしようかな?


