キミのために一生分の恋を歌う③ -extra stage-

2日後の8月16日。
ついにbihukaのファーストライブ。
みんなが誰だ?って顔で舞台上のあたしを見てくる。
分かってる、Pステにちょっと出たくらいじゃ全然たりないって。
でも、あたしたちは歌手だからって言ってくれた。
一緒なんだよって。

「嬉しかったな」

だから弱いとこも、悔しいとこも、嬉しいとこも、あたしの気持ち、ぜんぶぜんぶ、bihukaにここに来てるみんなに届けたい!!

「みなさん、初めまして!! あたしはichigoって言います!! bihukaさんが登場する前に、みんなが元気で楽しくやってるか確認するように言われてやって来ました。みんな、もりあがってますかー!!!」

『わー!!!』

と返事をしてくれる。

「でも、もっと盛り上がれるよねー!?」

たくさんの拍手と歓声。

「じゃあ、みんなであたしの曲を歌ってbihukaさんを待ちましょう。引き続き、bihukaさんまで届く大きな拍手お願いしますっ」


そしてドラムの音ともにあたしの曲が始まる。
あたしが手拍子を促すと、みんなが合わせてくれる。
今まで積み重ねてきたものを全て吐き出す。
ここに、全力で。


『tears or kiss』


「きみのことがだいすき」って
伝えたい ただそれだけのことばを
寝る前に何回も何回も練習したんだよ
なのにカミカミの告白で
きみも困っちゃうよね?

あーあー さびしいなんて
はやくあいたいなんて
ちゃんと言えてたなら
とっくにきみだけの一番星になれていたのかな☆

きみはあたしの人生のバイブルみたい
初めてあった日から
頭からはなれないんだ
きみとの時間ぜんぶキラキラ輝いてる
でもいつもテンパって
大事なこといえなくて
いわなきゃだめなことも忘れちゃうから
ロボットとかAIとかが伝えてくれればいいのに

この想いまるごと受けとめて
すきすぎて泣けちゃうの
もしきみがキスしてくれたら
地球ごと大爆発
きっと天変地異
きみのこと
tears or kiss
もっともっとほしくなっちゃうんだ


「さぁみんな、一緒に!!」


tears or kissーー
さよなら はじめましての恋とか

tears or kissーー
あしたからは ちょっと大人の真似事

tears or kissーー
ちょっと甘酸っぱいいちごみたいな恋のうた

tears or kissーー
”bihuka”に届ける愛のうたーー


「ありがとうございました!! という訳で、次はーーbihukaさんにバトンタッチです!!」