そこでガラッと扉が開いて、ふぅとため息をつきながら東条先生が入ってきた。
「こらこらゆかさん。周りをあんまり困らせちゃダメじゃない」
「佳史……さん……」
「東条先生! わざわざありがとうございます。お世話になりました」
私はぺこりと頭を下げると、東条先生は元気になって安心したよ。でもまだ無理はしないようにねと優しく頭を撫でてくれた。
「東条先生ももう長野に戻るんですよね」
「晴もいなくなるし、流れで引き止められてここに残るように言われたんだけど。今日帰るよ」
「そうですか。またしばらくお会い出来ませんが、帰ってきたら必ず会いに行きます」
「うん。俺はゆかさんと一緒に戻るから。その時にきっとゆかさんにも会えるね」
「「えっ」」
晴と私の驚きの声が重なった。
ゆかさんを見ると、イタズラな笑みを浮かべながらあっかんべーをしていた。
「2人が勝手にフランスだってなんだって行くなら、私だって好きな人と一緒にいたいんですー!!!」
「わーわー、なんかいいなー。みんな恋してて。うちらは寂しんぼ同士だね、小春」
「私は受験生だし」
「わっ自分は違うみたいな雰囲気出さないでよー!!」
「違うし」
「もうっ! 寂しそうだからしばらく一緒の部屋にしてあげようと思ったけど小春とは一緒に寝てやんない」
「なにそれ。別に1人で寝れるよ」
受験生の小春を1人にしてしまうことはどうしても出来なくて、今の家は一度解約し、受験が終わるまで小春はすみちゃんの家に住むことになった。すみちゃんになら、安心して小春のことを任せられる。
「こらこらゆかさん。周りをあんまり困らせちゃダメじゃない」
「佳史……さん……」
「東条先生! わざわざありがとうございます。お世話になりました」
私はぺこりと頭を下げると、東条先生は元気になって安心したよ。でもまだ無理はしないようにねと優しく頭を撫でてくれた。
「東条先生ももう長野に戻るんですよね」
「晴もいなくなるし、流れで引き止められてここに残るように言われたんだけど。今日帰るよ」
「そうですか。またしばらくお会い出来ませんが、帰ってきたら必ず会いに行きます」
「うん。俺はゆかさんと一緒に戻るから。その時にきっとゆかさんにも会えるね」
「「えっ」」
晴と私の驚きの声が重なった。
ゆかさんを見ると、イタズラな笑みを浮かべながらあっかんべーをしていた。
「2人が勝手にフランスだってなんだって行くなら、私だって好きな人と一緒にいたいんですー!!!」
「わーわー、なんかいいなー。みんな恋してて。うちらは寂しんぼ同士だね、小春」
「私は受験生だし」
「わっ自分は違うみたいな雰囲気出さないでよー!!」
「違うし」
「もうっ! 寂しそうだからしばらく一緒の部屋にしてあげようと思ったけど小春とは一緒に寝てやんない」
「なにそれ。別に1人で寝れるよ」
受験生の小春を1人にしてしまうことはどうしても出来なくて、今の家は一度解約し、受験が終わるまで小春はすみちゃんの家に住むことになった。すみちゃんになら、安心して小春のことを任せられる。


