それから2週間が過ぎて、ようやく私の容態も落ち着き、退院の日が訪れた。
晴に小春とすみちゃん、そしてゆかさんが私の部屋に集まってくれた。
「先生、お世話になりました」
「いいや僕にできることをしただけ。お姉さんは本当に強い人だからこれからもきっと大丈夫」
「はい……ホントに。でもそれは諏訪野先生がお姉ちゃんのそばに居たからです」
小春は笑顔で、だけど少し泣きそうな顔で笑っている。
すみちゃんも一歩前に出て、晴の顔を見つめた。
そして深く頭を下げた。
「諏訪野先生、どうか小夏のこと、これからもよろしくお願いします」
「はい、任されました」
手をしっかりと繋ぐ、2人。
「ちょっと待って。なんかしんみりしてるんですけど、先生と小夏ちゃん、どこか行くんですか」
そこで、首をかしげるゆかさん。
「あ、うん。これからは僕も新しいこと始めたいなって思って。小夏と一緒にフランスに留学へ行くことにしたんだ」
「晴が、留学ゥ!?」
「あれ高瀬さん、僕を名前で呼ぶの珍しいですね」
「いや混乱してて……ってそうじゃないでしょ!! 聞いてないんですけど私」
「ゆかさん、ごめんね。秘密にしてるつもりじゃなかったんだけど、今の高校の休学手続きとか向こうの学校のこととか、色々決めてたらギリギリになっちゃって」
「えぇーーだからって私の小夏ちゃんまで連れてかなくてもいいじゃーん!! 先生のバカ!! あんぽんたん!!!」
フェーンと床に座り込んで泣くゆかさん。
寂しい〜〜としきりに訴えている。
晴に小春とすみちゃん、そしてゆかさんが私の部屋に集まってくれた。
「先生、お世話になりました」
「いいや僕にできることをしただけ。お姉さんは本当に強い人だからこれからもきっと大丈夫」
「はい……ホントに。でもそれは諏訪野先生がお姉ちゃんのそばに居たからです」
小春は笑顔で、だけど少し泣きそうな顔で笑っている。
すみちゃんも一歩前に出て、晴の顔を見つめた。
そして深く頭を下げた。
「諏訪野先生、どうか小夏のこと、これからもよろしくお願いします」
「はい、任されました」
手をしっかりと繋ぐ、2人。
「ちょっと待って。なんかしんみりしてるんですけど、先生と小夏ちゃん、どこか行くんですか」
そこで、首をかしげるゆかさん。
「あ、うん。これからは僕も新しいこと始めたいなって思って。小夏と一緒にフランスに留学へ行くことにしたんだ」
「晴が、留学ゥ!?」
「あれ高瀬さん、僕を名前で呼ぶの珍しいですね」
「いや混乱してて……ってそうじゃないでしょ!! 聞いてないんですけど私」
「ゆかさん、ごめんね。秘密にしてるつもりじゃなかったんだけど、今の高校の休学手続きとか向こうの学校のこととか、色々決めてたらギリギリになっちゃって」
「えぇーーだからって私の小夏ちゃんまで連れてかなくてもいいじゃーん!! 先生のバカ!! あんぽんたん!!!」
フェーンと床に座り込んで泣くゆかさん。
寂しい〜〜としきりに訴えている。


